さて、私は以前インドに足繁く通って、ボリウッドの仕事をしていた時期があります。映画やテレビの音楽制作に関わってました。作編曲に録音。
ボリウッドはインドでも意識の進んだ人が多く、普通インドでは信仰する宗教が違う人同士は殆ど交わらないのですが、ここでは様々な宗教の人が一緒に仕事をします。知っている限り、ヒンドゥ、ジャイナ、仏教、シーク、キリスト、イスラム。。。
勿論カーストも様々ですが、それによる差別は目にしたことありません。奴隷階級やカースト外出身の大スターも沢山います。
また異なる宗教やカーストでも、結婚が行われるのがボリウッドの特徴です。知っている限り。シークとヒンドゥ、イスラムとヒンドゥ、イスラムとクリスチャン(!)などなど、しかもそれほど最近ではなく、1988年に初めてインドを訪れて親しくなった一家が、夫がシーク、妻がクリスチャンですが、二人共ヒンドゥの習慣に従っている部分もあります。日本も寺と神社両方に詣でる人多いけど、似てます。
インド、とくに北部では飲酒の習慣は殆ど無いのですがそれは一般庶民の話で、ボリウッドの住民は、それはそれは酒飲みです。日本人と同じく、アルコールに弱い人が多いので、結構大変です。イスラム教徒でも、飲む人多いです。そういう意味でも開けている
逆に南インドへ行くと、地酒が何種類もあります。ココナッツやカジュー(カシューナッツ)、アーモンドなどを原料にした蒸留酒がたくさんあります。
飲酒や地酒づくりは、もしかすると西洋人がインドを訪れて植民地化して以来のことなのかもしれませんが、フェニという現地の呼び方があるので、元々南インドでは酒を飲んでたようにも思います。ウイスキーやビール、ワインには、現地語の名前、ありませんから。また南インドはヒンドゥではないので、彼らは共通語としてのヒンディ語も話しません。共通語は英語です。この辺ややこしいので割愛。
ボリウッドはインドでも意識の進んだ人が多く、普通インドでは信仰する宗教が違う人同士は殆ど交わらないのですが、ここでは様々な宗教の人が一緒に仕事をします。知っている限り、ヒンドゥ、ジャイナ、仏教、シーク、キリスト、イスラム。。。
勿論カーストも様々ですが、それによる差別は目にしたことありません。奴隷階級やカースト外出身の大スターも沢山います。
また異なる宗教やカーストでも、結婚が行われるのがボリウッドの特徴です。知っている限り。シークとヒンドゥ、イスラムとヒンドゥ、イスラムとクリスチャン(!)などなど、しかもそれほど最近ではなく、1988年に初めてインドを訪れて親しくなった一家が、夫がシーク、妻がクリスチャンですが、二人共ヒンドゥの習慣に従っている部分もあります。日本も寺と神社両方に詣でる人多いけど、似てます。
インド、とくに北部では飲酒の習慣は殆ど無いのですがそれは一般庶民の話で、ボリウッドの住民は、それはそれは酒飲みです。日本人と同じく、アルコールに弱い人が多いので、結構大変です。イスラム教徒でも、飲む人多いです。そういう意味でも開けている
逆に南インドへ行くと、地酒が何種類もあります。ココナッツやカジュー(カシューナッツ)、アーモンドなどを原料にした蒸留酒がたくさんあります。
飲酒や地酒づくりは、もしかすると西洋人がインドを訪れて植民地化して以来のことなのかもしれませんが、フェニという現地の呼び方があるので、元々南インドでは酒を飲んでたようにも思います。ウイスキーやビール、ワインには、現地語の名前、ありませんから。また南インドはヒンドゥではないので、彼らは共通語としてのヒンディ語も話しません。共通語は英語です。この辺ややこしいので割愛。
さて、禁酒といえばヒンドゥ以外ではイスラムが有名ですね。ある日、イスラムの友人に何故飲酒が禁じられているのか説明を受けたことがあります。同時にヒンドゥの牛食タブーや、イスラムの豚食タブーについても。
基本、宗教は本来的にまずそれを信じる人を守ると言う役目を果たしているそうです。時代と共にかなり変化してますが。
禁酒については、特にイスラムは砂漠で生まれた宗教です。水の貴重な砂漠では喉が乾いたと言って水代わりに酒を飲むと、季節によっては脱水で死にます。そうでなくてもアルコールに強い民族ではないので、争いが発生しやすくなります。飲み過ぎたからといって、水が飲みたくなっても、僅かしかありません。酒を飲ませると、ろくな事はないのです。水の浪費にも繋がります。その代わりというか、本来的にはヒンドゥもイスラムも大麻フリーです。アルコールのほうが大麻より遥かに危険というのは、様々な意味において、全くその通りだと思いますが、それについても、やはり割愛。
話戻すと飲酒と水の豊富さはは多分関係があります。カリー料理も砂漠地方が油カリー水の豊富な東インドや南インドは水カリー。北は乾燥地でも育つ麦、東や南は湿地帯で穫れる米。
で、ヒンドゥの牛食タブー。基本、宗教は本来的にまずそれを信じる人を守ると言う役目を果たしているそうです。時代と共にかなり変化してますが。
禁酒については、特にイスラムは砂漠で生まれた宗教です。水の貴重な砂漠では喉が乾いたと言って水代わりに酒を飲むと、季節によっては脱水で死にます。そうでなくてもアルコールに強い民族ではないので、争いが発生しやすくなります。飲み過ぎたからといって、水が飲みたくなっても、僅かしかありません。酒を飲ませると、ろくな事はないのです。水の浪費にも繋がります。その代わりというか、本来的にはヒンドゥもイスラムも大麻フリーです。アルコールのほうが大麻より遥かに危険というのは、様々な意味において、全くその通りだと思いますが、それについても、やはり割愛。
話戻すと飲酒と水の豊富さはは多分関係があります。カリー料理も砂漠地方が油カリー水の豊富な東インドや南インドは水カリー。北は乾燥地でも育つ麦、東や南は湿地帯で穫れる米。
古来より人口が多く、農耕が生活の主要パートであるインドでは、牛は大事な大事な農耕の「道具」でもあり、その乳は主要な蛋白源。主に雄牛を使って畑を耕し、収穫した作物を運ぶ、雌牛は主にミルクの生産。その友人は「インド人は牛に生かされている。牛が親みたいなものだんだよ」と言います。
インドはモンスーンもあり、台風も来ますが、雨の少ないカラカラの年もある。したがって飢饉もあるのです。この飢饉の時にひもじいからといって牛を殺して食べてしまったら、翌年から農作業は出来なくなり、ミルクも取れなくなる。結局自分と子孫の首を絞めることになる。だから神聖化して絶対に牛だけは殺さないようにしたのだそうです。実に理に適ってますよね。
でも最近のヒンドゥ、やはりボリウッドの住民ですが、牛肉食べる人、何人も知ってます。肉屋で売ってますからね。元々、ヒンドゥ以外は食べますし。
でも最近のヒンドゥ、やはりボリウッドの住民ですが、牛肉食べる人、何人も知ってます。肉屋で売ってますからね。元々、ヒンドゥ以外は食べますし。
さてイスラムの豚は不浄故食べてはいけない件。これも聞きました。やはり砂漠の機構との関連です。牛や羊は酵素の関係でそもそも日持ちがよく、腐っても外側からなので、表面を削れば中は食べられるし、黒胡椒で覆っておけば、ますます日持ちが良い。
しかし豚肉は腐りやすい上元々雑食なので様々な菌を持っている。腐る時表面からではなく全体が同時に腐る。芯までしっかり高温にしないと食中毒を起こす。故に豚食はリスクが高い。だから冷蔵保存が出来なかったあの時代は、それを食べることを禁じたのだ、と。
これが理由の全てではないような気もしますが、論理的ですね。しかし豚肉は腐りやすい上元々雑食なので様々な菌を持っている。腐る時表面からではなく全体が同時に腐る。芯までしっかり高温にしないと食中毒を起こす。故に豚食はリスクが高い。だから冷蔵保存が出来なかったあの時代は、それを食べることを禁じたのだ、と。
しかもイスラム教では、タブーでありながら、知らなかった場合と、それを食べなければ健康を害する、または餓死してしまうような場合には、食べてもいいそうです。ということはやはり「悪い事言わんから食うな」と言う性格が強いのではないかと思います。
日本に来て以来、イスラムでありながら、豚肉入のお好み焼きに夢中になってしまったその友人宅で一度、お好み焼きパーティをしました。各種作ったのだけれど、その時のゲストはヒンドゥとモスレム両方いて食べ始める前、ヒンドゥがモスレムに対し「こっちは豚肉入りよ、気をつけて」と言ったら「あれは不衛生な昔の話、21世紀だぜ今は」と言って食べていました。でも哀しいかな、体質的に豚肉を食べ過ぎると消化不良起こすようです。
民族による食性についての参考文献
追記:中東で豚が不浄視された理由について、私が聞いた話以上に、更に論理的で合理的な説明を紹介いただいたので、リンクします。
民族による食性についての参考文献
追記:中東で豚が不浄視された理由について、私が聞いた話以上に、更に論理的で合理的な説明を紹介いただいたので、リンクします。